古澤綾 28歳|グラフィックデザイナー

2020年11月にマッチングアプリで出会う。住む家を探している旨がプロフィールに書かれていたので、シェアハウスの私の家を紹介した。偶然、最寄駅も同じく、連絡した当日に会うことになった。駅前で出会った姿は暖かそうな寝巻きでスケートボードと共に待っていた。家を探していた理由は部屋の契約更新切れ。当初は語学留学に行く予定だったがコロナウィルスの影響により中止になったそうで、そのまま新居をどうするか悩んでいたらしい。

我が家のリビングで同居人が作ったつまみを食べながら、人が作る飯はうまいと言う彼女に取材を行なった。

· GOODWAR インタヴュー

あなたの理想の死に方について聞かせてください。

えーなんかもう晴れてたらまず死にたくなるです。晴れて公園で寝転がってるときにーえ、なんかこのまま死ねたら、もう超幸せじゃね?みたいな。あとなんか海とか山とか大自然、で絶景見たときに、このまま山から落ちて死んでも別に本望だよね、とか。すっごいある。何だろ、急に思い立って北海道とか行ってー、すごい山に登って、火山とか見てー、死にたいとか。

あ、一番、一番はこの死に方、あ、でも実際友達がそれで死んじゃったんですけどー、すっげーいいなって、ほんとに私すごいうらやましかったんだけど、なんかお花見してて、自分主催のお花見?しかも誕生日、誕生日近く、近い日にー、自分主催でお花見しててー、で、みーんな集まって酒盛りしててー、でその子そのままアル中で死んじゃったんですけどー桜の木の下で。いや、狙ってじゃなくて多分。わかんないけど。ま、でも、元々すごいお酒飲みの子だったし、ちょっとそういう、スピってる、感じもあったから、どっちかわかんないけどー、でもそのままもう桜の木の下に寝てそのまま、満開の桜の下で、友達に囲まれて死ぬっていう、それがまじでー超かっこよすぎてー。ほんとに私それがまじで理想の死に方すぎてー、いや何それみたいな。そんなんもう映画じゃん、みたいな。文学やんけ、って思ってー。えーこれいいなーほんとにうらやましいって思った、そのときは。ほんとにこれの死に方最高、好きな人に囲まれて、酒もいっぱい飲んでて、気持ちくて寝たまま死ぬって。まだ若い、23とかかな。ほんとにそれはほんとに。うらやましいしー、え、それで死ねるんだったら私もそれで死にたいって。そんなん狙ってもできないじゃん?だから、え?かっこよすぎだろって。

ーよく死にたいと考える?

持続的に、え、うーんそうですね、なんかいいタイミングがあればいつ死んでも別にいいなーって、正直、思う。あのなんかその、ネガティブ的なもうなんか人生絶望した死にたいっていうよりかは、まあ別に、いつ死んでも楽しいからな、いいかなーみたいな。長生きあんましたくはない、のはあるけど。いつから?でも結構ずっとそうかな。うーんでもなんかー、うん、そうですね、きっかけ、てか元々、あんまりなんかその、何だろうなー、なんか、まあ周りの、大人、大人とかまあ自分の、なんかその周りのとか見ててー、あー長生きして、そりゃいいことあれば長生きしたい気持ちはわかるけどー、いやーでも体も衰えてくるしー、何か楽しいことあっても参加できないじゃん、体力的にって思って。え、だったら、だったらやだな、生きてたくないなって、普通に。自分がなんかもう参加できなくなってくるんだったらー、見てんのさみしいから。なんか幽霊とかになって見てるほうがいいじゃんっていう。輪廻転生したいなあとか。めっちゃそういうの信じてますねえ。だからその辺の気持ちが強いかも。

ーいいことがあればずっと生きていたい?

いいこと、いいことー自分がいつまでも楽しいなーって思ってられることかな。なんか楽しいことに参加できなく、なるのが、つらいな。なんか、あーあれやりたいこれやりたいっていうのは体の自由とか効かなくなったりとか病気とかでできなくて我慢しなきゃいけないってなったら、もうこの肉体要らないって思う。ああ、で、結局器じゃん、こんなものは。だからーなんか動かない体なんて要らない、じゃん。だから、そうなったら、もう、えーさっさと死んじゃって、新しい器乗り換えたほうが(笑)、いいじゃんて、思う。うん、だから、そっちーかなー、なんか。だからなんか、よく、あるじゃん、植物人間とかになっても生きててほしいとか、いやいやそれもし意識あったらどうすんの?地獄じゃん生きてるほうはもうみたいな。動けないのに声だけ聞こえてるとか、辛くねえ?とか、思うからー。なんか、なんか絶対生きてるほうが、正解みたいな考え方はちょっとあんまよくわからないから。死んじゃったほうが楽なときもあるじゃんみたいな。

ー最近経験した楽しかったことは?

あーこの前、野外レイブ行ってきて、まじ楽しかった。えー音楽は何でも好きだけどーでもそのときは、テクノとか、真夏で。ちょっと、すっごい楽しかった。久しぶりにめちゃくちゃ踊った。クラブ全然行ってなかったから、久しぶりにおっきい音楽聞いて。踊って楽しかったなー。何だろう、もう大自然で、大自然の中で音楽を聞いてるっていう行為がもう楽しい。気持ちくないですか。外で音楽聞くの。そー、めっちゃ気持ちいい、何だろうあれは何だろう。何でって言われてもわからないけどー、わかんないけど、え、みんな外好きじゃないの?って感じ(笑)。なんか、普通にやっぱ空の下で、音楽を聞いて、好き勝手に、みんな周りにいる人はみんな好き勝手に踊っててっていう、あの何だろう、もう完璧に自由な空間というか。そう、みんなもう好きなことしてっていいしー誰も別にそれに対して何も言わないしー。あと何だろう。ま、正直言って別に知らない人ばっかだったけどー、別にそれでもなんかみんな普通になんか一緒に楽しめちゃう、あの空間がいい。そこかな。なんか誰だか知らないけど、そういう何だろう。別にそういう何だろう。名前とかも何も知らないけどー、なぜか別に音楽、その音楽が鳴ってるだけでみんな楽しめるじゃん。共通の楽しいものとしてみんなが共通認識楽しめる、それがいいなって感じ。おまえのことは何も知らねーけど、そのときは、もう抱き合って楽しんじゃうよねっていう、それができるーのがいいなって感じ。それが楽しい。

ーあなたにとっての「あの日」について聞かせてください。

あの日、あーーうん、あるな。ある、それはあるな。あーうん、話せる、別に。それはー、うーんと私がまじで、多分人生で一番超好きだった彼氏と別れた日かな。その日、にー、その日にー、まあ正直まじで死のうとしててー。死ねなかったんだけどー。そのときにー、でも気持ち的には一回死んで生まれ変わったなって感じでー。その日はあの日だなって感じする。あれから割となんか、何だろうな。精神的に安定したなって思う。何だろう、なんか、うーん、何だろうな。俯瞰的に、見れるようになったっていうか。なんか、あっ、人はみんな人だなって感じ?。そう、なんか、それまでは何だろうな、結構何ていうんだろうな。めちゃ好き嫌い、もともと激しいからー、人に対して。何でもそう。何にでもそう。優しいのは動物、私が誰にでも優しいのは動物ぐらいなんだけど。動物以外のものに対しては、正直めっちゃ好き嫌い激しくてー、今別に普通に、なるべく人に優しくしてるけど、それまでとかは、正直―、見た目とかー、何かやだな、こいつって、しゃべってなくてもー、思ったら、もうその人のこと、その人の顔とか見ない。それぐらいほんとに最低な人間だったけどー、ほんとに最低な人間なんだけど(笑)。そういう感じだったんだけど。でもなんか、何だろうな、でもな、なんかそういうのがなくなったかな。うまくくっつかない。割となんか穏やかになった、その辺の気性が。そういうの経験してー、あーなんか、何だろう、今までやってた自分のことが返ってきてる気がするって思った。その日の朝?やそのとき、朝も夜もわかんなかったからー、私ずーっと布団の中に入ってたから、1週間ぐらい。だからそのときは、ほんとに、朝も夜もわかんなかった。ずーっと布団の中に入ってー、ずーっとグーグルとかでー、ずーっと自殺の方法めちゃ探しててー、あと命の電話に鬼電しててー。あれ、まじかかんなくてー、出なくてー。もう片っ端から全部かけてー。命の電話ってついてるものに全部片っ端から鬼電しててー。で、出なくて、出なすぎて、一晩中かけて、それ。で、出なすぎて、ブチギレてー、はあ?じゃあもう死なねーよって言ってー、はあ?もう死なねーわ、そんなんだったらとか言って。1人でブチギレてて(笑)。で、そのー、でその日、その日―、その、その日かな、わかんない。その日にー、なんか親に電話して、なんかー、その彼氏と別れたって話してー、で、なんか命の電話にー、鬼電したけどー、なんか誰も話聞いてくんないんだけどって言ったら、え、何やってんの?早く実家帰ってくればって言われて、それで帰ってお母さんのご飯食べてー、めっちゃ寝て、めっちゃ一日中寝て、次の日起きて、銀座に買い物行って、それから普通になった。

ー争いと聞いて何を想像しますか?

うーん、争いーは、大変だよねって感じ。争いは、疲れる。疲れる、けど、まあ、わかんないなー。どうなんだろう。争いってでも、なんか、あれでしょ?めちゃ疲れる、からあたしあんましたくないけど、でも争いする人ってなんかあれでしょ自分のなんかどう、もうどうしても、どうしてもー言いたいことがある人が争うんでしょ?なんかそんなに、争うほど、言いたいことがあってすごいなって思う。そっちのほうに、思っちゃうかも。まあ正直そこまでなんかあの争うほど、争うほど、は、ない、うん、てかできれば争わないで自分の好きなこと勝手に進めたいタイプだからー。もーどうしてもー、争わなきゃいけなくなったらー、ま、殺そって思うけど殺そって、思うけど、あ、それが戦争なんだろうけど。争ったこと、あると思うけど。争うっていうか結構、私が強いタイプだから、あたしが先に倒してしまう気がする人を。

争わなかったことは、ある。でもそれはなんか、めんどくさいから。それ以上この人にかかわりたくない、っていう争わない、とか。なんか争うよりも、この人から離れたほうが早い。もうこの人とかかわる意味がない、って思ったら争わないよね、っていう感じ、のほうが近いかな。なんか、自分のことどうこうよりも、相手に対しても、あきらめるっていうか、相手のこともうなんかどうでもよくなっちゃうと争わない、のかなって感じ。そうかも、なんかもういらねーってなる。関係性ってか、すべてに興味がなくなんの。その人の関係したことにもう、こっちがあのふれたくなくなっちゃう、から断絶しちゃう感じ、かも。どっちかというと。もうシャットダウンしてしまう、イメージが。

ーこれまでに良い争いを経験したことはありますか?

よい争いあるある。えっーと、これは最近のことだけど、うちの親、離婚するとかしねーとか言って、えらいもめてたんだけどー、うーんまあ、うちのお母さんが不倫したりとかもあって、まあ別にそれはいいんだよね。不倫したんは何でもいいんだけどー。別に、うん何だろうなあ。ただ、お父さんも、お父さん基本的に善人なんだけど、うーんなんか自分の意思がない人だから、まあいろいろあって、お母さんもそれでちょっと、それに傷つくこともあったり何なりしたんだろうけど、まあでもうちのお母さんはうちのお母さんで、ずるい女だから。なんか、何だろうな。お父さんのことも、まあその不倫相手のことも、別にそんなに好きなわけではないけど、都合、よく、まあそういうふうにしてるっていう、んだろうなーって感じでー。ま、こっちは振り回されたから、子どもは振り回されたから、いいかげんにしてくれっていうので、はっきり、言ってー。で、なんか最初籍抜くーとか抜かないとかっていろいろ言っててー、まあ抜くんだったら正直早くしてほしいと。こっちもパスポートのこととか、弟は、あのー会社就職したから、それの名字どうすんのかとかなったから。あと、うち、会社やってるから、親が。で弟それを継ぐから、そういうことも、そういう関係もあって。まあその会社が、お母さん、お母さんのほうの、親の会社、おじいちゃんの、そっちのおじいちゃんのほうの会社だったから、まあ弟は、名前も、お母さんのほうに名字変えたほうが、継ぎやすい、っとかそういうまあ、そういうなんか、富裕層特有のごたごたみたいなことがあって、それもあってー、まあそれを、それをはっきりそういうふうに言う争いは、ちゃんとしてくれよっていう、はっきりして、みたいな。もうなんか何でもいいんだけど、こっちは何でもいいけど、それちゃんとしてーっていう争いがあっちゃったかんじかな。まあでもそれは別に解決したっていうか。あーうん、みんなにとってよかった、かなあ。いろんな意味で、いろんな意味でよかった。それはやっぱり。まあ弟と2人で言ったし。お父さんは、何にも知らない。知らないっていうか、ばかだから、そういう話はわかんないから、しなかったけど。まあでもお母さんと弟と3人でそういう話をして、はっきりして。まあでもーうちのお母さんも、ケンカ強いっていうか、自己主張強いというか、結構、負けず嫌いな女だから、私も嫌味みたいなこといっぱい言われたけど、なんやこいつって思って、私も嫌味言ったけど。まあそれは、もう両成敗って感じで、別に。でも最終的にはなんか、ああはっきり、なんかっていうわけじゃなかったけど、でもすごい、気にしてるなって感じだった。あたしたちに申し訳ないんだなっていうのはわかったから別にそれでいいんじゃないって感じ。今の関係性は全然いいし、この前、京都旅行行ったし、3人で。3人で行った。お父さんは行かない。お父さんは、あの昔からそこには介入してこれない。うん。あの、お父さんはお母さんのことーが、好きなだけだから。別に子どもにあんま興味ない人だから。表面上好きーみたいに言ってるけど、別に、ほんとに好きではない、から、それもうちっちゃい頃からそうだからあーの何だろう。いや普通に見てればわかる、って感じ。普通にもう、例えば、お母さんがさ、お父さんに、なんか遊びに連れてってあげてっとか、言うじゃん?泣く子のいる目の前で、本気の、なーんで俺が行かなきゃいけないの?って言うの。でも、本人は悪気ないわけよ。子どもがー、傷つくとか、思ってないわけ。ほんとに自分がめんどくさくて行きたくないっていうのを普通に言うわけよ、子どもの前で。子ども的には、えーってなるじゃん?連れってってくれねーんだ、みたいな?あ、そういうのが、もうちっちゃい頃からそうだったの。そういうお父さんだったから。でもー、何だろうな。子どものこと、憎いとか思ってない、からー。あ、この人ただ自分の気持ちに素直すぎるだけなんだっていう、だけだからー、ある意味悪意ない、ところが、悪いんだけど。そういう人だからー、もうなんか、もうこっちももうそういう人だなって思って、つき合ってる、から、別にーそこに対して、もうなんかどうこうしてほしいとか何もない、というかもうそういう性格なんだよなっていうだけだから。ていう人だからー、こっちももう別にー、お父さんに言ってもしょうがないからー、何にも言わない、しー、普通に会話するし、別に仲いいけど、自分のことは別に話す必要ない、から話さない。聞かれたら話すけど、みたいな、っていう関係性だね。そう。だから、なんか、何だろうね。変な話だけど、お父さんだけど家に同居してるおじさんみたいな感じに、近い。弟もそんな感じ。いや、お母さんは、お母さんはそうじゃない。お母さんはどっちかっていうと結構、今そうそう、多分私たちが大人になったから、まあ、あーいう感じになって、なってきたんだろうけど、む、うーん、全然どっちかっていうと情深いし、あとなんか面倒見んの、世話すんの好きだから、それはもう、めっちゃくちゃいろんなとこ連れてってもらったしー、いろんなもんめっちゃ買ってもらったしー、いろいろそれは甘やかせ、されてきたけどって感じ。一番買ってもらってうれしかった物?何だろう。グッチの鞄。いくらだっけ。うーん20(万)ぐらい。

ーこれからあなたの身の回りで起こるであろう争いについて聞かせてください。

これから起こる争い、自分に?あー、うーん、何だろう。自分に降りかかってくる争いは正直全く想像できないし、わかんないけどー、なんか世の中的には争いはまあ絶対起きるからー、まあでも、それはでもあんまり、私あんま、争いに興味ないんだよなー。その別にその、よそでやってても自分に、正直降りかかってきても、あんまり興味ない、から、世の中の流れとかが、あんま、わかんないしー。だから、なんか、自分が大変にならなきゃ何でもいいや、って感じだから。うーん、なんかわかんないっていうか、争いに興味がないからー、多分起こるんだろうけど、起こってるし、よくわかんないからー、みんな頑張ってくださいって感じ。えー、争いかー、争いって考えたことないな。まじで興味ないって感じ?考えたことある?争いとか。